第19章 櫻井翔のキケンな夜会
いつもなら寛ぐバスタイムもそこそこに上がってきた。
髪を乾かしてリビングに戻ると、潤はうたた寝をしていた。
ラッキー!!
俺は速攻で潤にタオルケットをかけた。
部屋の照明を落とし、快適に寝ていただける環境を整えた。
テレビは消せない。
一回うたた寝している時に消したら、酷く怒られた。
見てないくせに。
せめてもの抵抗で、チャンネルを変えてみた。
起きない。
しめしめ、という言葉がこれ程似合う気分はない。
22時を過ぎる。
もうすぐ放送だ。
俺はあえて他のことを考えるようにした。
潤の寝顔をみながら、まつげに何本マッチが乗るだろうかとか。
眉毛を繋げたらどんな顔になるんだろうかとか。
いっそ眉毛を薄くしてみたらどんな顔になるんだろうかとか。
想像しているうちに、楽しくなってきて思わずクスクス笑ってしまった。
寝ていると天使みたいなのに。
口の端からちょっとよだれがこぼれてきた。
指の先でそっと拭う。
透明な液体を俺はそのまま口に運んだ。
どんなに火車でも、この男のこと心底好きなんだよなぁ…
これが惚れた弱みってやつだ。