第19章 櫻井翔のキケンな夜会
地獄の数時間前に自宅についた。
まだコキュートスへの入り口は開いていない。
自宅へ入ると、リビングからテレビの音がしている。
やっぱり今日は夜遊びに出ていなかった。
俺のレギュラー番組が好きで、毎週みてるし。
いつも夜遊びに出てるとチッと思うが、今日は家にいてチッだった。
「ただいまー…」
「あ、おかえり」
眉目秀麗な火車は、俺の家のソファで寛いでた。
「晩飯食べた?」
火車は優雅に立って俺の方へ歩いてくる。
「うん。食べたよ、潤」
そう。この男、松本潤である。
「そっか。じゃあ、お風呂入っておいで?」
優しく笑っているが、この顔も数時間後にはなくなるだろう。
俺の荷物とジャケットを受け取ってくれる。
「じゃ、じゃあ行ってくるよ」
俺はそう言ってバスルームへ直行した。
できることなら消えたかった。
でも今消えたところで、戻ってきたらコキュートスへ連れていかれるのは間違いない。
うちの火車に比べたら、聖人マンガに出てくるルシファーはとっても可愛い。
鬼とフットサルするような、あんな気のいい悪魔なんて…
うちのに比べたら…