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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第17章 海鳴り


急に風が出てきて、窓を鳴らした。


海鳴りの音が、聴こえてくる。


「翔くん…俺もだよ…?」


「智くん…」


「あの時思ったこと、嘘じゃない」


「ほんとに…?」


「うん。ホント…だよ…?」


ぎゅっと握る手に力が入った。


「翔くんのこと…好きだ…」


「智くんっ…」


翔くんが俺の胸に飛び込んできた。


ぎゅっと抱きしめて、翔くんの顎をくいっと持ち上げた。


「キス…したい…」


そういうと、翔くんはゆっくり目を閉じた。


唇が、触れ合うその瞬間。


「翔あんちゃーん!」


「うおおおおっ…」


慌てて離れた俺たちの間に、和が飛び込んでくる。


「潤が、俺のプリン食べたー!」


泣きながら翔くんの胸に縋った。


「ああー!和、言いつけんなよ!」


潤が部屋に飛び込んできて、和の頭を小突く。


「やあああっ!やめろおお!」


頭の上でぶんぶん手を振り回しながら、和がわんわん泣く。


「てめえらうるせぇんだよ!」


雅紀まで食堂に乱入してくる。


ああ…もう…


食堂の畳の上でバタバタとじゃれあう兄弟を、俺は呆然と眺めた。


なぜだか、笑いがこみ上げてきた。


「な、何笑ってんのさ!大野さん!」


雅紀がムキになって叫んでる。
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