第17章 海鳴り
「ずるい!俺だって、大野あんちゃんと…!」
雅紀が言ったところで、べしっと後ろ頭を叩いてやった。
「いってー…」
「ほら、お前がそんなんだから、チビたちこんななんだろ?」
「そんなってなんだよお!」
涙目になりながら怒ってるけど、しらね。
「ほら、チビども。さっさと食え。お客さんたちが風呂から上がってくるだろ…」
「はあ~い」
「ねえ!大野あんちゃん!僕と寝ようね?」
「僕だもん!」
「どうでもいいから食えや!」
次の日、お客さんを送り出してから、翔くんを迎えに行った。
病室で、すっかり準備を整えた翔くんは、俺達を見つけると微笑んだ。
翔くんの荷物を持って、皆で歩き出す。
車に乗り込むと、和と潤は翔くんに抱きついて離れない。
苦しそうにしながらも、翔くんはとっても嬉しそうで。
ぎゅっと二人を抱きしめていた。
民宿についたら、翔くんを自室へ連れて行く。
「病院でたっぷり寝たから、いいよ…」
そう言って嫌がる翔くんを、無理やりベッドに寝かす。
「無理したら、俺、東京帰るよ?」
そう言って笑ったら、翔くんの目が大きく見開かれた。