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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第17章 海鳴り


「ちょっと…だるいかな…」


翔くんが後ろに手をつく。


「夢なのに…リアルだなぁ…」


またそう呟くと、微笑んだ。


綺麗な、綺麗な笑み。


汚いものを全て洗い流したような、そんな笑顔。


清冽すぎて、俺にはまっすぐ見ることができない。


「大野さん…?」


そっぽを向いている俺を、不思議そうに見ている。


「どうしたの?」


そっと俺に近づくと、頬に触れた。


びっくりして翔くんの顔をみると、恥ずかしそうに下を向いた。


「夢なのに、温かいね大野さん…」


翔くんが、消えてなくなりそうだった。


思わず俺は、翔くんの身体を抱きしめた。


「翔くんっ…」


「…どうしたの…?」


「行っちゃだめだ!」


「…どこにも行かないよ…?」


翔くんは俺の身体に腕を回すと、そっと抱きしめ返した。


「ここにいるよ…?」


暫く俺たちは、そのまま抱き合っていた。


とくん…とくん…と心臓の音が聞こえる。


温かい…翔くん…


翔くんの手が俺の髪をそっと撫でた。


「大野さん…生きて…?」


「え…?」


「俺たち、大野さんのことが大好きだよ…」


翔くんの腕に、ぎゅっと力が入る。
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