• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第17章 海鳴り








「…大野さん…?」


か細い声が聞こえた。


「起きて…?」


頬を冷たい手が叩く。


目を開けると、まっしろな霧に覆われていた。


どこだ…?ここ…


「大野さん…」


安心したような声がした。


見上げると、誰か俺の頭の方に座ってる。


「誰だ…?」


「俺だよ…翔…」


「え…?」


起き上がって目を凝らすと、翔くんが座っている。


「どうしたの…?そんなとこで」


翔くんは白いシャツに白いズボンを履いてる。


パジャマみたい。


「大野さんこそ…どうしたの?こんなところに…」


そういえば…ここはどこなんだろう…


確か…海に…


「これは…夢なのかな…?」


「さあな…少なくとも現実じゃないみたいだぜ…?」


霧は一向に晴れることなく、相変わらず周囲はまっしろで。


翔くんは青白い顔をしていた。


「翔くん…夢の中まで具合悪いの?」


「え?顔色、悪い?」


「うん…真っ青だよ?」


「やだな…夢なのに…」


翔くんがほっぺたを押さえて、苦笑いする。


「こんなリアルな夢、ないよ」


そう言うと、回りを見渡した。


俺も一緒に回りをみたけど、相変わらずまっしろな世界が広がっているだけだ。
/ 771ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp