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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第16章 レイン


「え…?」


「俺、もう大丈夫だから…」


和也の顔をまっすぐに見た。


「だから、お前はお前の人生歩けよ」


「大野さん…」


急に外で賑やかな音が聞こえ出した。


雨が、降りだした。


「もう、俺に付き合って、人生無駄にするんじゃねえぞ?」


「大野さん…」


そっと腕を離した。


名残惜しかった。


でも、俺は…


和也には和也の人生を歩んで欲しかった。


俺と潤のために立ち止まって欲しくなかった。


和也には、まだこの先の人生があるんだから…


「いやだ…」


「え…?」


「いやだっ!」


和也が俺に抱きついてきた。


あんまりすごい勢いだったから、俺は床に倒れこんだ。


和也が上から俺を見下ろす。


「大野さんは僕が居なくても平気ってこと?」


「和也…」


「僕はいやだっ…僕は…」


和也の顔が近づいてきた。


そっと俺の唇に触れていった。


「僕は、大野さんを愛してるんだ…」


和也の目から、美しい雫が一つこぼれ落ちてきた。


「潤の代わりでもいいよ…だから…傍に居させてよ…」



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