第16章 レイン
やっぱり、似てるな…
ふっと微笑むと、和也の頬を撫でた。
身体を離すと、一人で歩き出した。
和也が後ろからついてくる。
「…戻れよ」
「いやだ」
「これからまだやることあんだろ?」
「いいの。僕は」
「和也っ!」
びくっとまた、犬みたいな目になった。
「最後の別れ、ちゃんとしてこいよ」
「…僕はもうしたからいいの」
そう言って、ずっと俺の後をついて歩く。
そのまま俺の部屋まで戻ってきた。
「…おまえ…」
「ん?」
和也は微笑むと、俺の部屋に入ってきた。
そのまま、和也は俺の部屋に居ついてしまった。
「ねえ…潤。大野さんって、そんなにかっこいいの?」
「そうだよ…世界一かっこいい」
「それってさ、惚れたなんとかじゃないの?」
「うん…そうだよ?」
笑いながら潤が、俺の頭をくしゃくしゃにする。
「俺にとっては、世界で一番かっこいいひとだよ」
ベッドの上で話す潤は、とても幸せそうだった。
「そっか…会ってみたいな…」
「ふふ…和也もきっと、好きになるよ」
「えっ…?」
「会って話したらわかるよ。だって、俺たち兄弟だろ?」
いたずらっぽく、潤は笑った。