• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第15章 悪徳の花 4


副医院長の定年退職と共に、櫻井の人事が刷新された。


理事、役員、共に年齢層が若くなった。


これからの病院経営には若い力が必要だと力説し、おっさん共は名誉職についてもらった。


すんなりといきましたよ?


だって、皆さん僕の味方ですから…


「和也…凄いね…」


理事会の終わった後の会議室を出ながら、翔が囁く。


「ん?なんで?」


「だって…こんなに話がスピーディーに進むなんて…思いもしなかった」


「もっとおっさんたちがゴネるかと思った?」


「うん…正直思った…」


「ふふ…魔法を使ったんだよ」


「えっ?」


誰も居ないから、ちゅっと翔の頬にキスをした。


「俺、こういうこと得意なんだ。だから翔はなにも心配しないでいいからね?」


「和也…」


「和也くん」


廊下に出ると、医院長が声を掛けてきた。


「父さん」


「ああ、翔も。聞いてくれ」


ごほんと咳払いをすると、医院長は喋り始めた。


「和也くん、君を正式にうちの籍に入れる手続きが整った。後は書類にサインするだけだ」


「ありがとうございます」


「翔と一緒に、後日弁護士事務所へ。手続きを済ませよう」


「本当!?父さん」


「ああ…翔、これで病院潰したら、恨んでやるぞ」


笑いながら医院長は去っていった。
/ 771ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp