• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第14章 悪徳の花 3


次の日、医院長に面会に行った。


コンピューター室を、一つの会社として独立させる話だった。


以前からある話だったけど、俺は断り続けていた。


あの小さなビルも、今では櫻井のコンピューター室にまるごと買い取られていた。


理事になった今、動き出す時だった。


「じゃあ、社長は二宮くんで、な」


煙草入れからタバコを取り出すと、火を点けた。


煙を吐き出しながら、俺のことを目を細めて見ている。


「いいえ…それについてはまた後日…」


医院長の動きが止まった。


しかし、すぐに気を持ち直した。


「わかった…それとな、副医院長が定年退職するんだ…」


「はい…」


「次の副医院長には、翔を推そうと思ってる」


「はい。よろしいのではないでしょうか?」


俺の顔色をみて、医院長はほっとした様子だった。


「これでやっと、翔を跡継ぎだと公表できるな…」


「そうですね。おめでとうございます…ああ…」


医院長が少しビクっとして俺をみた。


「息子さんのことなんですがね…」


「…なんだ…」


ソファに座ったまま、身構える。


「この度、俺達は結婚することになりまして…」


「…なんだと…?」

/ 771ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp