第12章 悪徳の花
診察室に入ると、後ろ手に鍵を締めた。
ここは、従業員用の診察室。
一階の片隅の、薄暗いところにある、こじんまりとした部屋だ。
「そこ、座って」
櫻井医師は棚を漁って、何かを探している。
俺は櫻井医師に近寄ると、肩を掴んだ。
「え?」
振り返った、純真な瞳。
今、歪ませてやる。
そのままベッドに引き倒した。
「ちょっ…何するんだっ…」
素早くネクタイを引き抜くと、手を縛り、ベッドヘッドに括りつける。
「俺のびょーき、診てくれんだろ?ちゃんと治療してよ」
「何言ってんだ!やめろっ!」
「俺ね…ゲイなの…男じゃないと感じないの…ね?びょーきでしょ?」
「そ、そんなことっ…」
「アンタになら、治療できんだろ?」
シャツのボタンを1つずつ外す。
現れた白い胸板。
あたりまえだけど、胸が膨らんでいない。
どうやって男なんて抱けばいいんだ…
その間も無駄な抵抗をする櫻井医師を殴りつけた。
「やめろっ…」
「いいだろ…な、翔せんせ?」
ズボンの上から撫でたら、勃ってた。
「ふーん…嫌がってる割に、元気じゃん…」
「違うっ…やめろっ…」