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ヘブンズシュガーⅠ【気象系BL小説】

第10章 コーヒー


「夢だと思って…あんなことっ…」


「なんだよ…夢なら俺のこと、犯そうとでも思ってたのかよ…」


あまりにもうろたえてるから、ほぐしてやろうと、笑いながら冗談を言った。


でも反応は返ってこない。


俯いたまま、食器棚にもたれている。


「ま、雅紀…?なんで黙ってんの…?」


「…ごめん…」


「え?」


耳まで真っ赤になって、否定しない。


「そうかもしれない…」


「え…」


ぴちゃん、と水の音がした。


「俺…智のこと…」


心臓が急に煩くなった。


汗が噴き出してくる。


「雅紀…」


「き、気持ち悪いでしょ…?俺、男なのに…」


「全然…」


「え?」


「…気持ち悪くなんかねーよ…」


マグカップを置いて、ぐいっと雅紀の腕を引き寄せた。


抱きしめると、俺と同じシャンプーの匂いがした。


「俺…お前のこと、好きだもん」


「え…?」


そのまま雅紀をぎゅうっと抱きしめた。


どくんどくん…


お互いの心臓の音が聞こえてくるようだった。


冬だというのに…二人とも汗ばんで…


そっと、雅紀が身体を離した。
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