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ヨジクジ。【ハイキュー!!】

第1章 そのときまでおやすみ



「ちわす!!」

突然戸の音がしたので振り向くと、坊主頭の男の人が立っていた。

「おー龍、いらっしゃい」
「栞那さんちわす!今日もロックっすね!」
「はいはい」
「ん?」



こっちへつかつかと歩いてきた。目が合ったのでとりあえず会釈をする。

「ど、どうも」
「たまにここいる子だよな?常連さん?」
「龍!こーらっ」

べしっ、と背中を叩く音が響いた。いつのまにか栞那さんが隣にいる。

「知らない男にいきなり声かけられたらびっくりするでしょうが」
「すんません…」
「私ともう一人美人な店員がいるでしょ、その子の娘」
「あーなるほど!確かに似てるっすね!」

お母さんとも知り合いだったんだ。挨拶した方がいいのかしら。



「初めまして、朝比奈小夜です」
「小夜か!俺は田中龍之介だ、よろしくな!」

…ん?田中さん?常連さん?



「…常連の田中さん!!」



「…はいっ、クロワッサン4つ」
「あざっす!」

自転車を押す田中さんと並んで歩く。

「家まで送るから道案内頼むな?もう外暗いし、女の子ひとりじゃ危ねえ」
「あ、家まではいいんです。これから出かけるので」
「ん?どっか用事か?」
「…そういうわけじゃないです、けど」

思えば同年代の人と話すことなんてほとんどなかったから、すごく緊張する。
病気のことを話してもいいのか分からないけど、あんまり言葉を濁すのも失礼だよね…



「えーっと…」
「家出か?親御さんと仲悪いのか?」
「そ、そんなことないです!」
「けど外にいたい、と」
「…はい」
「ふーむ」

唸りながら田中さんはスマホを取り出した。

「6時か、まだ大丈夫だな。小夜、お前ん家に電話かけさしてくれるか」
「すみません、私携帯持ってないんです…」
「じゃあ家の番号分かるか?」
「はい、えっとまず…」



「もしもし!突然すみません、俺小夜さんの友人の田中龍之介っす!ボヌールによく行ってるっす!」
『あら、もしかして田中さん?今晩は、小夜とお友達だったのね』
「それで、よく分かんねえけど今夜家に帰りたくねえみたいで。夜中に女の子ひとりって危ねえから、俺ん家に泊まってもらいたいんですけど、いいすか?」
『あら』

…え?

「ええええええ!!」
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