• テキストサイズ

貴女の血を【R18】

第6章 綾人について



彼女の腕を掴んで脇道に連れ込む。
大きな目から涙をたくさんこぼしていた。

不覚にも美しいと思ってしまった。

だから、ついいじめたくなった。

「どうしてくれんの?」

それは、どっちかというと僕の言えるセリフでもないけど、そんなことを言えば彼女は怯えた顔をする。
それがかわいくて、もっといじめたくなる。

「何で泣くの。僕のこと怖いの?あのカフェでは僕のことあんなに見てたのに、もう僕のこと忘れちゃったの?」

「忘れてないけど…」

よかった。なんだか、少し嬉しい。
こんな気持ち今までなかったのに。

「じゃ、あのカフェで明日の1時に待ってるから。絶対来てね」

つい、約束してしまった。
彼女に会えたことが嬉しくて、明日が楽しみで。

/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp