第5章 太陽と海と私たち
1日中ずっと海で遊んでいたら疲れちゃった。
私は、日陰に座って目を閉じる。
「千夜」
春陽が隣に座っていた。
「あ、春陽。どうかした?」
「俺もちょっと休憩。みんな元気だよね。まだ海ではしゃいでる」
春陽は海で遊んでいる莉奈たちを眺めている。
結構、距離が遠いから気付いてないけど。
「ねぇ、俺、我慢できねぇわ」
春陽は私を押し倒す。
「えっえ…ここ、外だよ?」
戸惑う私は、周りを見渡し人目を気にする。
「こんなに肌を見せて、俺を誘ってるんでしょ?」
にやりと笑う春陽。
そして、キスをする。
誘ってるわけじゃないけど…
遠回しに可愛いって言ってるもんだよね?それって。
そのまま春陽は、おでこや首、鎖骨あたりにキスを落としていく。
「……しそう」
「え…なんか言った?」
春陽は明らかに何か言ったのだけど私には聴き取ることが出来ずに聞き直す。
だけど、その返事を聞く前に私の首元に激痛が走る。