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貴女の血を【R18】

第2章 桜降る季節



「で、僕は何だと思っているの」

綾人は、その話を切り出す。
私が1番話したくない話。

「ど、どうって?人間としか思え…」
「何言ってるの?僕の腕拾っといてそれは酷いなぁ…ちゃんと見たでしょ?本物だったでしょ」

綾人は、私の言葉を遮る。
低い声で話されるのは少し怖い。

「……」

何も言えない。

「はぁ…僕は吸血鬼。そもそも吸血鬼って存在知ってるの?」

ため息をついて答える綾人。
いやいや、吸血鬼って、、ゲームじゃないんだから。
確かこの前買ったゲームが吸血鬼シリーズだったよね、最近攻略したばかりの……じゃなくて!!

吸血鬼ってどういうこと?

混乱する脳内。


隣に目をやれば、優雅にコーヒーを飲む綾人。
こっちは、それどころじゃないんですけど!

とりあえず、冷静に…

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