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貴女の血を【R18】

第2章 桜降る季節



久しぶりに訪れるこの街。
道路の脇には桜の木が咲いていて、とても綺麗。

「はぁ…着いちゃったよ…」

私は、カフェの目の前に立って呆然としていた。
入ったら、彼がいるのかな…

心臓の音が大きくなっていくのが分かる。

ふと時計を見るとまだ12時40分。
あと、20分あるしちょっと彷徨こう。

しかし、20分なんてすぐ経ってしまって、約束の時間。

「行かなきゃ…ね」

私は勇気を振り絞ってドアを開ける。



「いらっしゃいませ」

店員さんが明るく出迎えてくれた。
と、思ったけれど、見覚えのある顔。

「え…あ…あれ?」

いや、見間違えるはずない、だってあの時と同じ服を着て、、、私の好きだった彼。

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