第3章 部活動開始っ!
プリントを渡すといつのまにかバレーの話になりお互いに興奮していた。西谷君は人懐っこかったからすぐに打ち解けた。
西谷「、、センセーは、怒らないんだな。」
岸本「へ?」
突然西谷君が不思議そうに聞いてきた。
西谷「いや、俺、教頭怒らせちまって前の担任にはなに馬鹿なことやってんだ!って怒られて、あの時は確かにまわりがみえなかった俺が悪い。でも、旭さん、、」
旭さんというキーワードをだすと急に表情が暗くなる西谷君。
岸本「、、別に怒る理由ないし。若い時はそーいうのいっぱいあるから仕方ないよ。私もそうだったもん。
人間関係とか、私の場合高1で日本代表にはいって、オリンピックの時期とかになると全く勉強ができなくなるじゃん?それに周りからチヤホヤされるから先輩や同期には調子にのんなとかいっぱい言われたしね。
しかも教師はそーいうのに気付いてるくせになにもしてくれなかったし、勉強についても諦められてた。それが悔しかったから教師になった。」
西谷君を見ると真剣な表情で話をきいてる。
岸本「、、でもね。実は私教師にむいていないんだ。」
西谷「どーして?」
岸本「面接の時にさ、どういう教師になりたいですか?っていう質問があったわけ。それで、生徒達の気持ちを考えれる先生っていったの。」
西谷「それのどこがダメなんだよ。」
岸本「、、生徒達の気持ちを理解したら、保護者の気持ちが理解できなくなる。って言われたの。意味わかんないでしょ?実際に学校に来てるのは生徒なのになんで保護者のこと考えなきゃいけないの?って。だから言ってやったわよ。そんなの教師じゃないと思います。そんなのが先生っていうのならやめてやりますよってね。」
そう言うと西谷君に「マジかよ!」って驚かれた。
でも「センセーかっこいいな!」って褒められた。
岸本「ふはは!だろ?だからまあ、今はとにかく自宅謹慎が終わるまで待つこと。みんな西谷君の復活を待ってんだから。ね?守護神」
西谷「おーよ!」