【ディアラバ】トリップしたら男でヴァンパイアになってました。
第3章 初めまして、お世話になります
~その夜~
『お母様は、お父様のこと好きなの?』
『大好きよ。それがどうかしたの?』
『少しだけ…気になったから。それだけだよ。』
『そう…。ねぇ、。あなたは私達の大事な子よ。それを忘れないでね。』
『忘れないよ。僕はお母様もお父様も大好きだもん!』
『ふふっ。そうだったわね。あなたは忌み子じゃないわ。立派なカールハインツの子よ。神とヴァンパイアの血を受け継ぐ悲しきヴァンパイアじゃないわ。それを覚えておいてね?』
~~~~~~~~~~~~~~~~~
いつの日だったか。
綺麗なバラの庭で、とても美しい女性とと呼ばれた少年がいた。
そこで、毎回同じ会話をする。
『あなたは忌み子じゃないわ。』と__。
そこでこの夢は終わり、私は目を覚ます。
「……久しぶりにあの夢見たなー。」
同名の男の子と、めちゃくちゃ美しくて綺麗な女性がいるバラの庭。
そこでいつも夢は終わるけどさ。
「おはよー、君。いい夢見れた~?」
「おはようございます。ライト君。」
「敬語じゃなくていいのに~。」
「それはちょっと…無理です…はい。」
「そうなの?ま、それでもいいけど。んふっ。」
あー、本当にんふっが笑いなんだ。
この笑い方、画面越しだったら可愛いと思えるのに、現実で聞くとその…怖いという感情が勝るのはなぜ?
「そろそろ朝ごはんだから行くよ~。」
「あ、はい。」
~リビング~
「君、おはよう。」
「おはよう、ユイちゃん。体大丈夫?」
「少しだけ貧血気味ですけど…大丈夫です。」
それ…大丈夫じゃなくね?
いや、本人が大丈夫って言うなら大丈夫…なのか?
「早く席に着いてください。ご飯が食べられないじゃないですか。」
「あ、すいません…。」
トリップしてから初めての食事ですね!ワクテカワクテカ