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ぼっそり

第8章 ちくちく


「正直に言えよ」

「…」

また、だ。ロイは何も言ってくれない。心配だからここまで言ってるのに。

「なあ」

「エル」

「やめろってば!」

少し強めにエルに突き飛ばされた。後ろに二、三歩下がるくらい。

「あ」

エルは自分がしたことに申し訳なさを感じたのか小さく「ごめん」と謝った。

「ごめん、俺、あの」

「いいよ」

軽くエルの頭をぽんと撫でてやって小さく溜め息した。

「さて」

エルがこっちを見た。

「吐いてもらおうか?」
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