第9章 計算と本音【澤村 大地】
*〇〇side*
私に初めての彼氏が出来た。
お父さんみたいに温かくて
背中の大きな人。
学校では私にまつわる色んな噂があるけど
全部デタラメだ。
先生に襲われかけたのはホントだけど…
(あの時も澤村が助けてくれたんだよね…//)
でも、澤村はこんなに手のかかる女だから
私の方を見てくれてる。
だから、わざとわがまま言ったり、
心配させるような態度をとったりしてる。
資料室でシたのは
そういうシチュエーションの方が
処女だってことに気づかれないと思ったから。
でも、嫉妬しやすいのは
半分計算、半分本音だ。
だって、澤村って魅力的だし、
絶対にモテるでしょ?
潔子だって、結だって
みんな澤村のこと好きでしょ!
て感じで今、私は
手のかかる彼女を演じている訳です。。
でも、ほんとは
澤村がそっけないと傷つくし、
会えないと落ち込むし、
わがまま言うときだって
緊張してる。
澤村…ほんとに私のこと好きだよね?