第9章 計算と本音【澤村 大地】
*おまけ*
翌日の休み時間
『みーちみーやちゃん。
あーそーぼ♡』
教室の入口に
般若のお面のような顔をした
□□ 〇〇が仁王立ちしている
「ひぃっ…」
自席で青ざめる道宮結
静まり返る教室-
一触即発-
□□が道宮に飛びかかろうと
踏み込んだ瞬間
「□□〜、今日は来てくんないの?」
隣の教室の前の廊下で
手を広げて抱擁待ちの彼氏。(澤村大地17歳)
ぴたりと動きが止まる般若。
そして般若の顔が乙女に変わって
くるりと振り返って
『澤村ぁ〜っ♡
今行くよ〜っ!!//』
ってスキップで去っていく。
ぎゅーーっ
大満足な〇〇さんと
危機を阻止した澤村くんと
難を逃れた道宮さんでした。
そしてこの日から
澤村くんは猛獣使いの称号を得たのでした。
*終わり*