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[R18]ハイキュー!!(裏短編集)

第9章 計算と本音【澤村 大地】




『-でね、お母さんがそのとき
って、聞いてる?』

過去のことを思い出して
ボーッとしていた俺の腕を
グイッと抱きしめるように引っ張る□□

(胸が当たって…//)

もちろんこれも計算だ。

「あ、あぁ聞いてる。

…おっと、そういえば、
そろそろ大会が近くて
部活が忙しくなりそうなんだ。

また、我慢の生活になるが、
大丈夫か?」

俺の腕を掴んで離さない彼女を
見下ろしながら問いかけると

『えーーっ、
やだけど…//がんばる。』

と、ガッツポーズをする。

俺の言葉に一喜一憂して
本当に可愛い。

可愛いと言って
頭を撫でてあげたいが、
また甘やかして調子に乗らせると
痛い目を見るので我慢、我慢。

「テニス部も大会近いだろ?」

『うん…お互い頑張ろう!』

本当は大会見に来て欲しいんだけど、
彼女は彼女で
テニス部の部長で忙しいからな。

こんなだけど、
部活はホントちゃんとやってんだよな。

ある日、菅に誘われて
テニス部の大会を見に行った。
団体戦で優勝した彼女は
表彰式でトロフィーを受け取っていた。

その姿をみて
俺も頑張ろうって奮い立った。
何より彼女の凛々しさに
虜になってしまった。

(あのとき…かっこよかったな…//)



『ねぇ〜!
休み時間終わっちゃうよ?

ちゅーしよ?ね?』

こんなに甘えん坊だとは思わなかったが。。

「しません!
ほら、早く教室もどんなさい。」

『うぅ…』

しょぼんとして
自分の教室に歩いていく彼女。

俺はその背中を見送って
教室に戻った。

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