第5章 トラウマ
白川側
真田「タオルだ。使え」
仁「おう」
『ありがとうございます』
僕は頭を拭きながら優真の元へ行った
『......』
幸「大丈夫だ。寝ているだけだよ」
幸村君を見ると微笑んでいる
『はい』
僕は優真に視線を戻す
柳「このまま明日になってしまうかもしれないな」
柳生「無理に起こすのは良くないでしょうし」
真「なら、泊まって行けばいい。今日は祖父も出かけるからな」
ジャ「着替えねえな」
丸「ま、1日くらい大丈夫だろぃ」
幸「今日は楽しく寝れそうだね」
南「私は帰るわ。お母さんが心配するから」
後ろではこの後の事について話合っている
幸「白川はどうする?」
『......親に連絡を取ってきます』
僕は玄関に戻って都美子さんに連絡した
母「あら、最近電話が多いわね」
『すいません。迷惑でしたか』
母「いいえ、うふふ。どうしたの?」
都美子さんはなんだか嬉しそうだ
さあ、正直に言うか嘘をつくか
母「氷月?」
『今日、これから同級生の家でお泊り会をするのですが、よろしいでしょうか?』
母「着替えとかは大丈夫なの?」
『いえ、後で取りに行きます。あと優真もいます、安心してください』
母「そうなの。わかったわ良いわよ」
『ありがとうございます』
母「楽しくなるといいね」
『はい』
僕は電話を切って部屋に戻ろうとした
急に眩暈が襲ってきた
僕は壁にもたれながら廊下に座り込んだ
仁王側
あいつはなんて言うだろうな
幸「なんて言うんだろうね」
幸村は笑顔で言ってくる
丸「晩飯、何にする?」
ジャ「はえーよ、まだ2時だぞ」
柳生「でも、早めに決めておいて買い出しをしなくては」
柳「そうだな」
仁「俺はなんでもよか」
しかし、遅いのう
真「何にするんだ?」
幸「鍋とかは?夏だけど、おいしいって聞くよ」
柳「鍋ならすぐに用意が出来そうだな」
柳生「そうですね」
丸「いよっしゃー!鍋だー!!」
マジか、初夏で鍋か
しかも、むさ苦しい連中とか
仁「白川を見てくるナリ」
幸「わかった」
俺は玄関に行くと
廊下に座り込んでいる白川を見た
仁「!大丈夫か!」
『大丈夫です』