第5章 トラウマ
白川側
僕は今、どっかの企画みたいな事をしている
フィールドは高校
1人に対し約200人のハンター
これはまるで逃〇中ではないか
まあ、人数の差が酷いのは置いといて
現在は4階を走り回っている
ここから3階に行きたいのだが
3階の踊り場で男が3人待っているのに対し
僕はその上を飛び越え2階へ行く
『あと、どれくらい走れば良いのでしょうか?』
僕は2階へ降りた
そうすると
ピピピ......
電話がなった
優真達が学校の敷地外に出られたのか
僕はそのまま1階へ向かう
仁王側
仁「電話か」
ピッ
幸「仁王、こっちは出たよ。後は任せた」
仁「わかったぜよ」
ピッ
ん?
ドタドタドタドタ......
電話を切ったかと思ったら2階で大きな音がする
きっと白川が引き寄せたやつじゃな
正門を見るとガッチリ人が立っている
仁「正門は無理じゃな」
階段に目をやると
なんかが踊り場から飛び出してきた
踊り場からジャンプして下駄箱の前で着地した
俺を見るなり近づいてくる
『仁王君、早く行きましょう』
仁「わかったぜよ」
俺達は靴を履き替え昇降口に立つ
仁「正門には人が待っちょる、裏門から出よう」
『わかりました』
俺達は雨の中学校から脱出した
なんだ?
いつから脱出ゲームしとった??
俺達は学校を出た後少し近くで見ておった
『誤魔化せたようですか?』
仁「わからんナリ」
白川は壁にもたれてしゃがんでいる
仁「疲れたか?」
『流石に疲れます』
こいつも人間なんじゃな
『!』
白川が急に立ち上がり道路へ走った
そして
トラックとぶつかりそうになった
運転手「おい!大丈夫か!!」
心配で降りてきた
俺も白川の元へと走って行った
『大丈夫です、すいませんでした』
運転手「ん?何を持っているんだボウズ?」
『子猫です。轢かれそうだったので』
仁「お前さん」
俺はあきれて物が言えん
運転手「そうか、それは悪いことしちまったな」
『悪いのは僕の方です、本当にごめんなさい』
運転手「ああ、まあ一様連絡先だ。なんかあったら電話してくれ、じゃあな」
運転手はトラックに乗り込み行ってしまった