第5章 トラウマ
仁王側
仁「ところでブンちゃん、何を持っておるんじゃ?」
丸「ああ、幸村に言われて全員の鞄を持ってきたぜぃ!」
ジャ「あ、白川と三輝の鞄もあるぞ」
見ると手には皆の鞄がある
よー、持ってきたな
柳生「ありがとうございます、丸井君、ジャッカル君」
柳「ジャッカル、俺が言ったものは?」
ジャ「ちゃんと持ってきたぜ」
ジャッカルは手提げ袋を持ち出した
ジャ「白川の体操着だろ?」
柳「ああ、そうだ」
幸「白川、着替えた方がいいよ」
『わかりました』
白川は返事をすると
ジャッカルの方へ進む
『ジャッカル君、ありがとうございます』
ジャ「ああ」
ジャッカルから手提げ鞄を受け取ると
保健室を出て行った
丸「白川チョーかっこよかったぜぃ!」
ジャ「ああ、そうだな」
柳生「間近で見ているこちらは冷や冷やしました」
柳「あれ程強いとはな」
真「ウム、今度教えてほしいくらいだ」
幸「早くマネージャーになってくれなかな?(黒笑)」
南「精市はそればかりですね(黒笑)」
皆口々に言っておる
仁「マネージャー以外の選択肢はないんか?」
俺がふと言うと
柳「確かに、あれだけ運動神経が良いのだからテニスをすぐに覚えるはずだな」
幸「選手としても誘ってみようかな、クス」
柳生「どうして、仁王君はそう思ったんですか?」
仁「うーん、感じゃ」
丸「なんだそれ」
『何が感ですか?』
気づくと扉付近には体操服に着替えた白川が立って居った
丸「うお!ビックリした」
『すいません』
ブンちゃんがかなり驚いておるのう
『優真の具合はどうでしょうか?』
柳「先ほどとなにも変わらん」
『そうですか』
白川は窓の近くに立つと外を見る
仁「雨はまだ止まんぞ」
『知っています』
藤「あー、みんなおるか?」
藤岡先生が入ってきた
藤「うわ、なんか増えてる」
丸「うわってなんだよ!」
ジャ「落ち着け」
保健室に鍵をした
藤「あー取りあえず、みんな帰った方がいいぞ」
全員「「??」」
藤「さっきの騒ぎで午後の授業がなくなった」
丸「やったぜぃ!」
藤「だけど」
柳生「だけど?」
ドン!ドン!ドン!
保健室の扉が急に騒ぎ出した