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古きパートナー

第5章 トラウマ


仁王側

お頭ちゅーヤツはキレて白川の胸倉を掴んで引き寄せた

南「白川君!」

南野が心配な顔をしておる

柳生「ダメですよ!南野さん!」

南野「だって、白川君が.....」

今にも泣きそうな顔をしておる

真「優真、肩を」

上風「ごめんなさい」

柳「あれは、春の不良だな」

仁「ああ、そうじゃのう」

上風「急に学校に現れて氷月を探してたんだ。殴られたりしたけど、逃げ出して氷月が心配になって来たら」

幸「後を追われていたと」

上風「ごめんなさ、こんな事になるなんて知らなくて」

優真が泣いておる

俺は視線を白川に戻した

白川は掴まれていた胸倉を振り払って後ろに下がった

幸「何を話していたのかな?」

『お世話になったから、お礼をしに来たと』

落ち着いて言っとる

コイツはどこまで平然としていられるんじゃ

『皆さんは下がってください。僕だけに用事らしいので』

柳生「しかし!」

『優真をお願いします』

俺達は素直に下がる

お頭「いくぞ!ヤロー共!!」

不良「「おー!!」」

不良は全員で殴りかかってきた

白川は全ての攻撃を避けている

藤「白川ー!そいつら全員やっちまってもいいぞー!」

後ろからのんきな声が響いた

真「藤岡先生!」

南「先生!それはまずいて!!」

藤「うん、大丈夫だ。コイツらはここら辺で悪さをしている連中だ。正当防衛ならいい」

南「でも!」

藤「相手から殴り掛かってきたんだ、後はこっちが武器を持たずにフルボッコにすれば正当防衛が成り立つ」

仁「無茶苦茶じゃな」

白川は避けるので精一杯に見える

『本当に良いんですか?』

白川は余裕の声で聞いてきた

藤「なんかあったら責任は取るさ」

『はぁ......、わかりました』

そう言うと白川の纏っている空気が変わった

いつもはピンと張りつめているのを

殺気に変わった

藤「半殺しはいかんぞー。戦闘不能だけだぞー」

柳生「半殺しって!」

白川は頷いて自分に向かってくる男達を物理的に無力化させていく

片っ端からだ

相手はナイフなども持ち出した
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