• テキストサイズ

古きパートナー

第5章 トラウマ


白川

正門に優真が立っていた

だけど、フラフラとしていた

僕は立ち上り走って向かった

途中、廊下で人にぶつかりそうになって避けた

後ろで何か言っているが問題じゃない

昇降口で靴に履き替え

正門に向かって走った

雨の中を傘なしで

『優真!』

僕が叫ぶと優真が安心した顔をして倒れ込んできた

僕はしゃがんで受け止めた

制服がすごく汚れている

それに、傷だらけだ

『優真が、何があったのですか?』

上風「春の不良...覚えているよな?」

声が掠れて弱々しい

『はい』

上風「あいつらが俺の学校に来て、急に暴れだしたんだ」

『!』

上風「この前の銀髪はどこだ?って」

僕を探していたのか

上風「氷月、ごめん」

おそらく

優真の制服を見て中学校に行ったんだ

朝の胸騒ぎはこれだったのか

仁「白川!」

後ろから傘をさした6人がやってくる

真「優真!その格好はどうした!」

柳生「とりあえず中に行きましょう」

柳「そうだな」

幸「......そうも行かないらしいよ」

幸村君の声で皆が正門の向う側を見る

何かが飛んできた!

『ッ!』

僕は素手で受け止めた

南「白川君!」

僕は手に握った物を確認した

『石です』

そして、僕は目の前を見た

そこには、こちらに向かってくる黒い影がいくつもあった

不良1「よう、また会ったな」

『なんの事ですか?』

不良達は僕の目の前で止まると僕を睨んでくる

『優真、立てますか』

上風「ああ」

僕は優真を無理やり立たせた

僕も立ち上がり不良達を睨み返す

不良2「お頭!コイツです!」

お頭「そうか」

不良達の後ろからお頭と呼ばれたやつが出てきた

かなりの大男だ

あの時の男よりも気迫がない

『僕に、用事ですか?」

お頭「みんなお前にフルボッコにされたらしいな?」

『僕は友達を守っただけです。それに向うからやってきました」

僕は正しい事を言った

お頭「でも、お前には間違いないんだな?」

お頭は笑って行ってくる

『さあ、どうでしょうか?』

曖昧な事を言ってみた

お頭は怒って僕の胸倉を掴んだ
/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp