第5章 トラウマ
仁王側
いつもと様子が違う白川にチャチャ入れたら
睨まれた
正直ゾクッときた
参謀の話によると白川は今日、ずっと外を見ているそうだ
まあ、今も見ておるが
ガタン!
教室の中で何か起きたようだ
音のした方に目をやると
男子生徒2名が戦闘中と言った感じじゃ
殴り合いはまだしとらん
男1「どうせ、弱小部活がどれだけ頑張った所で、賞状も何も取れないんだよ!」
男2「どこが弱小だ!お前の部活も十分に弱いじゃないか!」
男1「先輩達を馬鹿にするんじゃねー!」
男2「こっちだってな!」
どうやら雨の日の部活について怒っているようじゃ
白川は窓の外を見ておる
南「どうします?精市」
幸「俺に言われてもね」
柳生「しかし、止めないと被害がこちらまで来る可能性が」
真「だからと言って、我々では話も出来ん状態だ」
柳「自然に終わる確率3%」
仁「意外とあるのう」
と言っても本当にどうするか
あと15分で授業が始まる
別のクラスと言っても
扉の真ん前で戦闘に入ったら帰れんぞ
しかも
男1「だから俺達の先輩のためにも明け渡せよ!」
ドスッ!
男2「いってーな!暴力部なんかに渡すか!!」
ドスッ!
ついに殴り合いが始まったぜよ
さあ、先生が気づくのが先か
誰かが止めるのが先か
このまま授業に遅刻するか
選択肢は多いぞ
南「さすがに止めないと危ないよ」
幸「クス、ヒートアップしてるからね」
おいおい、なんでそこまで余裕なんじゃ
殴り合いがヒートアップしてハサミやらカッターが出てきた
こればまずい
柳生「真田君、止めましょう」
真「そうだな」
柳「怪我人が出るのはまずいからな」
3人は止めに入った
男1「おい!真田!!離せよ!!!」
真「怪我人は出したくないからな」
男2「柳!あっちの味方か!!」
柳「そういう問題ではない」
柳生「2人共周りが迷惑していますので、やめてください」
男12「「チッ......」」
どうやら落ち着いたようじゃ
これで教室に帰れる
仁「じゃあ、帰るナリか?」
幸「そうだね」
南「白川君、またねー」
『はい、また』
白川の顔色が悪い事に
俺は全く気付かんかった