第5章 トラウマ
白川側
真っ暗な場所に立っていた
周りを見ると少しの明かりがある
寒いと思ったら半袖半ズボンで裸足
『鉄臭い』
右手には銃、左手にはナイフ
足元は、真っ赤
暗い中でも多少は見える
僕は光の強い方へと歩く
話声が聞こえる
壁際に座り銃の弾を確認
『(残り9発)』
ナイフを見る
『(錆はない)』
僕は飛び込んだ
『!!!』
僕は勢いよくベットから飛び起きた
雨が降るとよく見る夢だ
足元が真っ赤な床の上
右手に銃、左手にナイフを持って立っている
いつもそうだ
そして、飛び込んで終わる
『はぁ、はぁ、はぁ......』
いつもより早い鼓動
時計を見ると6時前
昨日は優真の宿題に付き合って1時に寝た
外は雨
カレンダーは6月
まさに梅雨
この時期はなぜか眠れない
ひどい時は3日寝れない
今日はまだいいほうだ
寝れるだけましだ
こうやって起きてしまうと寝れないのは経験済み
僕は着替えを持って風呂場に行く
汗ばんだ体を流す
優真側
上風「うーん」
シャワーの音で起きた
上風「まだ6時前か。外は、雨ねー。雨!」
俺は飛び起きて風呂場に向かう
上風「氷月!大丈夫か!」
俺は勢いよく扉を開けた
上風「あー、その、えーっと......」
『何を見ているんですか?というか、早く閉めてください』
み、見てしまったー!!!!!!!!
上風「ご、ごめん!!!」
今度は扉を勢いよく閉めた
バ、バババ、バスタオルはセーフなのか?
母「優真、顔が赤いけど大丈夫?」
上風「だ、大丈夫だし」
俺は今日見てしまったんだ
恥ずかしい
しかも、食事の時は目の前に氷月が座るし
父「お?覗きでもしたんか?」
上風「な、ば、し、してねーよ!!!」
父「で、どうだった?」
母「何を話しているのかな?」
『優真にお風呂を覗かれました』
あーー!!!!
言ちゃったよ!!!!!!
父「ほほう、大胆だな」
すっげー笑顔なんだけど!
上風「ちげーよ!!!!!!」
母「全く、謝ったの?」
上風「う、うん」
不幸日