第4章 フラグ回収は準2級
切原側
俺は4日前に幸村(元)部長からメールが届いた
〈今度の日曜日に練習をするから手伝って。集合時間は8時でよろしく〉
正直来たときは背中に寒気が走った
俺の優雅な日曜日は消えてしまった
もう1人のマネージャーの顔を何も知らない俺が衝撃的カミングアウトを聞いてしまった
幸「赤也、彼からマネージャー業を聞いてね」
切「ま、マジすか」
幸「彼は中々優秀だから、大丈夫だよ」
切「いや、そこじゃなくって」
柳「精市、他が来る前に今日の予定を決めるぞ」
幸「わかった今行くよ」
そう言って部長は行ってしまった
き、気まずい
俺でさえでも思ってしまった
俺はそんなマネージャー先輩を追いかけた
先輩を見つけた時は多くのタオルを持っていた
切「先輩!持ちます!」
『ん?このくらいは大丈夫です』
切「いや!あの!持たせてください!」
『?』
活動していないと部長に怒られるから!
『では、少しお願いします』
切「ッス!」
先輩からタオルを半分預かり歩き出した
切「そんで、どこに持っていけばいいッスか?」
『洗濯機のある所です。もう少ししたら見えてきます』
先輩は丁寧に話してくれるなー
男の人なのにすっげぇー優しいし
俺は好奇心で先輩の顔を除いた
退屈そうでもなければ楽しそうでもない無表情だ
そういえばまだ名前を聞いてなかったな
切「そ、そのっ!先輩!」
『なんですか?』
俺は先輩の目の前に小走りし先輩の方を向いて止まった
切「俺、中等部3年の切原赤也ッス!先輩の名前は?」
『高等部1年の白川氷月です』
白川先輩か
切「幸村部長に言われて今日1日マネージャーの仕事をお手伝いに来ました!よろしくッス」
俺は自分でも丁寧だと思うようにお辞儀した
『こちらこそ、よろしくお願いします』
白川先輩もお辞儀をしてくれた
お辞儀が終わると俺達は歩き出した
切「あ、あと幸村部長に言われてマネージャーの事でわからない事があれば聞けと言うに言われました」
『わかりました。今、わからない事はありますか?』
切「えーっと、全部わからないッス。マネージャーは初めてで」
『わかりました、タオルと洗濯機に入れたら大まかな説明をします』
切「ッス!」
不思議人物だ