第4章 フラグ回収は準2級
仁王側
俺はあの時に聞いた言葉を答えとは思っちょらんかった
今、2人っきりだからこそもう一度質問をした
仁「そんで、答えは?」
『だから、わからないのが僕の答えです』
わからん?
言いたくないのらなそう言えばいい
仁「どう言う事か聞いてもいいんじゃな」
『......』
白川は顔を地面に向けた
考えているようだ
『はぁ......』
白川はため息をすると俺の方に顔を向けた
『僕には過去がないのです』
仁「?」
訳がわからんかった
仁「どういう事じゃ?」
『僕は昔の記憶がないのです』
仁「!」
これは、想定外じゃ
こんな事を!
『中学1年生から昔の記憶がないのです。どこかで事故にあって記憶を無くしたらしいです」
仁「......」
俺は声が出んかった
まさか、こんなにも
『だけど、1つだけ確実な事が』
仁「なんじゃ?」
『優真が言うには、記憶を無くす前でも無表情だと言われました』
仁「!」
俺の考えていた事よりも重すぎた
これは、聞いてはいけない線を越えてしまった
後戻りは出来なん
?「じゃあ、昔の君も今の君もあまり変わらないんだね」
俺の後ろから多くの足音が聞こえる
振り返ると幸村達が居った
『それは自分自身ではわかりません』
幸「フフ、そうなのかな?」
白川はそこに幸村達が居るのを知っているかのように話しとる
柳「昔の事は気にならないのか?」
『勿論気になります。けれど、気になったからと言って戻ってくる訳でもありませんので今は気にしておりません』
切「その、なんか、すんません」
謝るのは俺じゃき
『切原君が謝る必要はありません。僕は勝手に喋って勝手に聞かれただけですから。仕事に戻ります』
そう言い残すと白川はどこかに行ってしまった
仁「どこから聞いとった?」
幸「最初から」
誰も居らんから聞きたのになー
幸「抜け駆けはダメだよ?仁王」
仁「プリッ」
俺は誤魔化した
丸「すっげぇー、コート綺麗じゃん!」
ジャ「マジかよ」
柳生「これも、彼のおかげですね」
真「ウム、そのようだな」
幸「今回までって言ったのを取り消したいな」
フェンスの外から見るコートは本当に綺麗じゃった
掃除もしたみたいで枯れ葉は1枚もない