第4章 フラグ回収は準2級
白川側
僕は仁王君に連れられて大型店舗の休憩所まで逃げてきた
柳「どうやら撒いたようだな」
柳君が後ろを振り返り確認する
僕はどっと疲れてしまったようだ
僕はあいつの顔に見覚えは全くない
なのに向うは僕を知っている口調だ
僕は昔、あの人にあったことがあるのだろうか?
僕の中で疑問が謎を呼び、謎が疑問を呼んでくる
幸「大丈夫かい?」
目の前に幸村君の姿があった
気づかなかった
『あ、はい。大丈夫です』
!
誰かに肩を触られた
僕は振り返って肩に乗っている手を振り払ってしまった
『あ、その、ごめん、なさい』
柳生「......いえ、私の方こそごめんなさい」
どうしよう
僕の目に入る人たちが敵に見えてしまう
僕は焦っている
なぜ、焦っているのだ?
また、あの男が目の前に来るのではないかと思っているのか
いや、違う
もっと他の事だ
何だ?
僕は何に怯えてしまったのだ?
僕は......
仁「......聞こえちょるか!白川!!」
『あ、はい』
仁「はぁ、全く。何を考えておるんじゃ」
仁王君が僕の肩をしっかりを掴んで揺らしていた
『え、えっと......』
真「さっきの男の事か?」
!
思い出すだけも恐怖が湧いてくる
仁王側
俺達がどんなに声を掛けても白川の意識はどこかに行ってしまう
逃げる前も今も白川は震えておる
確かに怖かったと思う
だけど、それだけの理由でここまで怯えるのじゃろうか?
真「さっきの男の事か?」
真田の問に白川の体が強張ったのがわかった
どんなに顔に出なくても
白川の中から怖いと言う声が聞こえて来る
柳「弦一郎、さきの事は禁句だ」
真「ウム、そのようだ。すまない白川」
『い、いえ』
震えが止まらん
仁「白川、俺達は味方だ」
白川側
味方?
本当に味方なの?
昔、誰かに裏切られた
本当にこの人達を信用してもいいのだろうか?
わからない
もう、裏切られるのは嫌だ!
あれ?僕はいつ?誰に裏切られた?
わからない
あれ?なんでだ?
僕の頭はキャパオーバーになりショウトした