第4章 フラグ回収は準2級
白川側
気づいたら吹っ飛ばされていた
最近気づくと景色が変わっている
はてさてなんででしょう?
立ちあがって前を見ると
『!!』
見覚えはない
だけど、僕の中で危険だと言うサイレンが鳴り響く
顔を見た覚えもない
?「なあ?お前、ファーストだろう?」
男は僕のほうに近づいてくる
ファースト?
野球の守備か?
だけど、呼ばれると自分の体が強張るのもわかった
しかし、動けない
前を見るのが怖い
なぜ?
恐る恐る顔を上げて前を見ると
目の前で僕を見ている
まるで、オオカミが獲物を捕らえた時の目
今までの中で初めて怖いと思った
?「感情が表に出ないのは昔っから変わらんね~」
男の手が僕に触った
僕はそこでハッと戻り、後ろに飛びずさった
?「俺も嫌われたもんだな~」
周りに居る客の目がこちらに集まる
中にはわざわざ見に来るやつまでもいる
野次馬ってやつか
懐かしいな
懐かしい?
なんで懐かしいんだ?
わからない
仁王側
一体何が起こっとるんじゃい
白川が吹っ飛ばされてから俺は動けなかった
柳生「仁王君!」
スポーツ用品店に入っておった柳生達だ
幸「何があったんだい?」
仁「俺にもわからんぜよ」
俺達は戦闘に入ろうとしている白川達を見た
俺は今まで起こった事を話した
柳「その男は白川の事を知っているようだな」
真「ただし、本当に知っているのだろうか?」
幸「確かにね、今までの対応を見ていると向うは知っていてもこちらは知らなさそうだよね」
警備1「こらー!そこで何をしているーー!!」
警備2「今すぐにやめるんだー!!」
俺達の後ろから走ってくる警備員が見える
?「チッ、もう来やがったか。じゃあなファースト、またどっかで会おうぜ」
男は警備員とは反対方向に走って行った
警備員は段々と近づいてくる
仁「!白川!!」
俺はその場に立ち尽くしている白川を呼んだ
だけど、反応がない
俺は走って白川をゆすってみた
白川に反応がない
仁「おい!白川!!ここから逃げるぜよ!!!」
『あ、はい。わかりました』
ようやく反応した白川を連れてその場から退却した