第4章 フラグ回収は準2級
幸村側
仁「俺達は味方だ」
白川はまた何かを考え出した
俺は他にも追ってきているヤツは居ないか外を見渡した
ドサッ
仁「白川!!」
!
仁王の方に目をやると白川が倒れている
俺は白川の方に素早く近づいた
真「どうしたんだ!」
仁「わからん。急に倒れてしまった!」
幸「まずはそこのベンチに寝かせよう!」
白川をベンチに寝かせた
幸「蓮二、わかるか?」
柳「脈などは大丈夫だ。おそらくだが、緊張していたのが一気に取れたのだろう」
柳生「それなら安心しました」
皆の顔に笑顔が戻った
真「さきの事があって会計がまだであったな」
柳生「では、真田君。一緒に行きませんか?」
幸「そうだね。2人で行ってきてくれると助かるよ」
弦一郎と柳生はさっきの店に戻って行った
仁王は白川の頭の隣に座って顔を眺めている
幸「そこまで心配しなくても大丈夫だ」
仁「ああ、わかっちょる」
柳「......寝ているのに、かなり震えているな」
仁王の心配な表情は変わらない
仁「ここに来る前もあいつを見て震えておった」
幸「震えていた?」
柳「では、あの男が怖いと思ったのか」
白川が人に対して恐怖を抱いたのか
〈冷酷で無慈悲な存在です〉
幸「......本当にそんな存在なのか」
柳「なんだ精市」
幸「本当に冷酷で無慈悲な存在だったら、恐怖を感じるのか?」
仁「......」
俺と連二はテーブルの椅子に座った
10分経って弦一郎達が帰ってきた
真「まだ、目を覚まさないのか?」
柳生「無理もありませんね、あんな体験をしてしまったのだから」
2人は持っていた袋をテーブルへと置いた
仁王は同じ位置で座っている
弦一郎と柳生も椅子に座った
真「これからどうするのだ?精市」
幸「そうだね」
時計は午前11時半を過ぎている
柳「では白川が起きてから昼食などどうだろうか」
幸「そうだね。そうしようか」
俺達の次の行動が決まった
後は白川が起きれば......
仁「お、目が覚めたか?」
『あ、はい』
俺達は一斉に白川を向いた
白川はベンチに座り直し
周りをキョロキョロと見渡すと
俺達の方へ向いた