第4章 フラグ回収は準2級
幸村側
俺が部室に行くと仁王が着替えていた
幸「仁王」
仁「なんじゃ、そんな顔をして」
幸「今日は出てこれるのかい?」
仁「事実を見抜かれてショックだったのは隠せんじゃろ」
まあ、そうだが
仁「それに、俺はアイツに質問をした。それの答えが聞きたいんじゃよ」
幸「仕返しかい?」
仁「んー、まあ、そんな感じじゃ」
周りを見ると他の全員は外で部活を始めているようだ
幸「?白川を知らないかい?」
仁「ここでは、会ってないぜよ」
初日から遅刻かな
いい度胸をしているね
仁「幸村。怖いぜよ」
扉がノックされた
?「あー、そのなんだ?」
?「一応先生ですね」
?「入るぞー」
急に入ってきたのは藤岡先生と白川だ
藤「悪い、俺が呼んで遅れさせちまった」
『初日から遅れて、申し訳ありません』
白川はお辞儀をした
幸「先生に捕まっていたのなら仕方がないな」
藤「んじゃ、俺は職員室に戻るからなー」
『わかりました。送っていただきありがとうございます』
藤「んー」
藤岡先生は扉を開けっぱなしで校舎に向かって行った
幸「もう、着替えているみたいだね」
仁「俺らもすぐに着替える。待っときんしゃい」
『わかりました』
白川側
幸村君と仁王君が着替えているのを背景に
僕は部室の中を見渡した
埃が乗っている所があれば
かなり散らばっている
これを汚いの言うのだろうか?
条件には当てはまっている
幸「運動部系の部室に入るのは初めてかな?」
幸村君が質問をしてきたようだ
『はい、僕は何にも所属した事がないから新鮮ですね』
仁「こんな汚い部室が新鮮じゃとよ」
幸「フフフ」
2人は笑っていた
僕は何か間違った事を言ったのだろうか
2人は着替え終わりラケットを持っていた
幸「荷物は椅子の上に置いていいよ」
僕は椅子の上に持っていた鞄を置いた
幸村君の案内でフェンス越しのテニスコートを見ている
コートの中では柳君が色々な指示をしている
幸「少し待ってて」
幸村君がとテニスコートに入った
幸村君が柳君に声を掛けると
柳君がこちらに来た
仁「お前さんにはいつかやり返してやるぜよ」
仁王君はそれを言うと柳君と入口ですれ違った
仁王君の顔は笑顔だった