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古きパートナー

第3章 大きな過去と小さな現実


俺達の会話で理解をしたのか

少女はベットにおとなしく座っている

先ほど持ってきた本も閉じて傍らに置いてある

誠「じゃあ、話すぞ」

誠は一息つくと俺と少女に話しをし始めた

どうやらあの犯人達大人は合計で9人居たようだ

いずれも全て男である

事の発端はあの時の大男が密売をはじめたかったからと言う

密売の理由としてはかなりの借金があったのだ

だから手っ取り早く貯めたかったという

そこで気にしたのは世界の戦争だった

そこでは子供を使った少年兵などが活躍をしてる

これを育てて世界に売ればかなりの金になるだろうと思ったのだ

小さな村を狙い少しずつ子供を集めていった

そして出来た子供から海外に売るつもりだったと

藤「......ふざけてやがる」

誠「子供を戦争の武器に育てていたなんてな」

?「......その中でも特別に成績のいい子共にはニックネームをつけられる」



俺達は声のしたほうに体ごと思いっきり振り向いた

?「成績の良い子供順にニックネームをつけていった。それは番号の英語読み」

急にあの少女が喋り出したのだ

?「成績はもちろん戦闘能力の事を意味している」

誠「......質問してもいいかな?」

?「なんですか?」

誠「君の親の名前はなんだい?」

?「わかりません。自分が連れていかれたのは1番最初ですから」

藤「!!」

1番最初!

じゃあ、こいつに聞けばもっと!!

?「自分がこの前したことは後悔なんてしていません」

少女の顔は変わらなかった

藤「どう言う意味だ?」

?「自分達は安全に備えて戦いの基礎を学ぶ事。そして自分達よりも小さい子供を守るのが戦いを覚える事だと聞かされていた」

少女の目は冷たかった

俺はこんな少女に恐怖を感じた

誠「......そして聞いてしまったと」

少女は頷いた

そのまま少女はまず男達を殺した

だけど、裏切り物は殺せの命令で残りの子供達はみんな敵に回った

正当防衛で子供達も殺してしまった

あそこにあった死体の数は50と超えていた

それを1人で

俺はさらに恐怖を感じてしまった






それから少女は保護施設に預けた

親の名前も知らないのに

ただ戦争に使われるために育てられたなんて

可哀想の一言では足りない

だけど

俺はこれ以上、少女に何も出来なかった
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