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古きパートナー

第3章 大きな過去と小さな現実


少年を救護班に預けたあと中を調べた

中は埃っぽく家具などが散乱しているだけだった

男1「松坂さん!ここに下に続く階段が!!」

隊員の1人が見つけた

会談を降りていくとそこから

世界は変わっていた

錆付いた匂いがかなり濃く地下の世界を囲んでいる

思わず吐きそうになるがこらえる

誠「藤岡、大丈夫か?」

藤「ああ、まだ行ける」

各々がライトを持ち辺りを捜索した

そこは大人と子供の死体ばかりだ

しかし、どれも頭と心臓の2か所にしか銃痕がない

誠「あの男が言っていた通りなら......」

藤「ああ、そうだな......」

俺達はこのまま探したが何も見つからなかった






後日、調査隊が中に入って調べても何も出なかった

あの子供は男の子ではなく女の子だと治療中にわかった

事件解決から3か月が過ぎた

あの女の子は1か月間眠り続けた

今日から俺達にも面会が出来るようになった

今は精神病院のベットで過ごしている

特に目立った行動もしなければ

おとなしく毎日を送っている

誠「あの時は、本当に男の子だと思ったよ」

藤「膨らみがなかったからか?」

誠「5歳児に何を求めているんだよ!」

藤「へいへい」

俺達はその子の部屋の前に来ていた

看護師がどれだけ話し掛けても何も言わない

食事はしっかりと食べているようだ

それ以外の目立った反応はない

コンコン......

誠「入るぞー」

藤「お前もやる気ないじゃん」

俺達が部屋に入ると

女の子は窓際に立ち、窓の外を一生懸命見ていた

俺は女の子の隣に立ち話し掛けた

藤「外が気になるかい?」

女の子の顔は無表情だ

その青い目は外を一生懸命に見ようとしていた

藤「俺は空が嫌いだよ」

?「!」

女の子は俺を見た

藤「晴れている空は気持ちがよくていいけど、雨や雪になると空は見えなくなるからね。俺はそこが嫌いだよ」

?「......」

女の子はベットに潜り込んだ

誠「おいおい、苛めんなよ」

藤「俺は俺の気持ちを言っただけだよ」

誠「あ、いっけね!次の場所に行くんだった」

藤「俺もか?」

誠「あったり前だ!!」

藤「マジかよ!」

俺達はそのまま次の仕事場へ向かった
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