• テキストサイズ

古きパートナー

第3章 大きな過去と小さな現実


俺と誠は松坂さんを連れて村から1番近い銃声の音が聞こえる位置にいた

誠「音がかなり小さくなっています」

松「ウム、待っている時間はなさそうだな」

確かに俺達が乗っていたパトカーからではもう聞こえないくらいの大きさだ

時間は午後7時前

雨なのは変わっておらずただただ周りが暗くなっていくばかりだ

辺りを見渡していると突然大きな爆発音が聞こえた

ドッカーン

松阪さんが振り返った

松「救護班の半分はここで待機!突入部隊及び残りの救護班は俺に続け!!」

「「「おおーーー!!」」」

松「お前達も来い!ここまで来て新人扱いなんてしてられん!!」

誠「はい!」

藤「はい!」

松「よし!行くぞ!」






山に入って10分が経った

ようやく大きな建物が見えてきた

誠「まるで洋館のようだ」

洋館のように大きな建物は燃えてはいないものの

大量の黒煙を空に上げている

部隊員「誰か出てきます!!」

松「隠れろ!!」

洋館の入り口に目をやると水色の髪の少年が出てきた

少年の格好はこの日には寒い半袖と半ズボンだけだった

靴は履いていない

その手には銃を持っていた

小さい拳銃だ

少年は入口付近で躓き転んでしまった

すぎに起き上がり洋館から距離を取る

?「おいおい、駄目じゃないかー。ここは大切な施設だと言ったじゃないかー」

洋館から大男が出てきた

少年は息を整えて大男に銃を向ける

大男は笑っていた

洋館の横から見ているからわかるが

少年の顔に焦りや戸惑いさらにはためらいがないように見えた

少年の目は鋭く大男を睨んでいる

?「なあ、そんなに怖い顔をするなよ。また一緒に狩りに行こうぜ?」

?「断る!そん事をやっても僕みたいなやつが生まれてくるだけだ!!」

?「前は率先してやっていたのになー?」

?「黙れ!!」

パンッ!!

少年は大男に向かって引き金を引いた

だが、

?「効かないよ。このジャケットは防弾チョッキなんだよ。銃なんて効かないよ」

?「クソ野郎が!」

?「フフフ、クソ野郎だって?お前もクソ野郎じゃないか。多くの人の命を奪っておいて俺と一緒じゃないか?」

?「......!」

あんなに小さい子が、人殺しを?

なんなんだ全く!
/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp