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古きパートナー

第3章 大きな過去と小さな現実


【13年前】

俺がまだ入ってすぐの頃だった

俺は新しく誠と一緒に初めての事件を受け持った

それは

誠「大量殺人及び大量誘拐事件だ」

藤「えー、何それ?」

署内では誰1人として知らない奴はない

この事件は2年前から続いている

小さな村を狙っては村の9割の大人が殺され

また、3~8歳児の子供が誘拐されている事件だ

これまでに報告にあった村は7件

いずれも都心からかなり距離のある所ばかりだ

署内は猫の手も借りたい気分でおり

俺達新人にも話しが回ってきたのだ






俺と誠は1番新しく潰された村を見に来ていた

今日は大雨だ

家はほとんど燃やされており

ここが前まで村があったのかと思うほどの場所だった

地面が赤黒くなっている場所も多々ある

犯行に使われるのはいずれもナイフなどの鋭利なものだ

銃なども時々見つかるがほとんどは近接戦闘で行われている

犯人はかなりの手練れだ

生き残った村人から話しを聞くに

犯人は少なくとも5人はいる

誠「なんか証拠はあるか?」

藤「ぜーんぜん、見当たんないな」

誠「ん?暗くなってきたな。そろそろ引き上げるか雨もかなり強くなってきたし」

藤「そうだな、土砂崩れなんかにあったらなんにもならないしな」

俺達は引き上げようとしたとき

誠「??」

誠は急に山の方へと振り向いた

藤「誠?」

誠「シッ、何か聞こえないか」

雨の音で何も聞こえない

誠「この音は.....銃声か?」

藤「銃声!?」

誠「藤岡、本部に連絡だ」

藤「ああ!一緒に行こう」

誠「そうだな」

俺達は乗ってきたパトカーに乗り込んだ

誠「至急本部に連絡!至急本部に連絡!!」

誠は無線をしっかりと握っていた

俺は何か合った時の場合を見越して銃を調整した

【こちら本部の松阪、こちら本部の松坂だ】

誠「松坂さん、俺達の調査している村の付近の山で銃声が聞こえる!」

【何!銃声だと!!今どこにいる!!!】

誠「取りあえず何か合った時のために村からは動いていません!」

【賢明な判断だ、俺達も数人引き連れてそちらに向かおう。
そこから動くなよ!】

誠「わかりました!」

無線は切れ取りあえず外の様子を窓を少し開けて聞いていた






1時間が経てば9台の車と2代の救急車がやってきた
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