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古きパートナー

第3章 大きな過去と小さな現実


柳側

俺が扉を開けるとフェンス近くに仁王と白川の姿があった

柳「先に来ていたのか白川」

『はい』

仁王がここに居ると言う事は

柳「仁王、またサボっていたのか?」

仁「あ、ああ。まあな」

仁王の歯切れがかなり悪い

柳「どうかしたのか、仁王」

仁「なんでもなか」

と俺から顔を逸らした

何かあったようだ?

柳「白川、何か......」

俺の言葉は今来た精市達に阻まれた






幸村側

幸「みんな揃ったね」

俺はみんなを見渡す

仁王がまた何か難しい顔をしているが

後で聞こう

幸「蓮二」

柳「ああ」

俺は座り、蓮二が立つ

柳「今日ここに来てもらったのは他でもなくマネージャーの件だ」

丸「マネージャー?ここでも話合うのかよぃ」

柳「ああ、まあ聞いてくれ」

蓮二は手に持っているノートを開いた

柳「今度の日曜日、交換試合をやる事は覚えているよな」

柳生「ええ、勿論です」

柳「少なくともマネージャーが1人欲しいと言ったのも覚えているよな」

ジャ「ああ、覚えている」

柳「白川」

『はい』

柳「その日1日だけマネージャーをやってはくれないだろうか?」

『1日だけ、ですか』

やはり考え込むか

幸「俺からも頼む」

『では、なぜ僕なのか教えていただきますか?』

蓮二の言う通り、聞いてきたね

柳「お前はまず、要領が良い所を俺は評価した」

そう、なんと言っても蓮二が評価をするんだ

さほどいいのだろう

柳「お前は自分に与えられた仕事は素早くしっかりとやる。これはお前が教室の掃除をしている所で評価をさせてもらった」

『......』

柳「次に、物覚えが早い所だ」

これはどこで評価をしているんだろうね

柳「公式の覚えが早く、問題に手を付けてから終わるまでの時間が極端に短い。それに応用問題に対する問いに関してもスピードが落ちるどころか全く変わらない時間で解いている」

『......』

柳「最後は体力に評価をした」

この前の体育の時かな

柳「お前は運動部にも所属していないのに、運動部並、いやそれ以上に持ち合わせている事がわかった」

『......』

流石の白川も驚いているようだ

顔には出ないが

さあ、ここまで条件が揃っている

さあ、回答は?
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