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古きパートナー

第2章 一度目の春


仁王側

仁「入学式までに30分はあるのぅ」

姉貴が車で送ってくれた

歩いていくからいいと断ったんじゃが

無理やり乗っけられた

仁「さあて、どこで暇を潰そうかのぅ」

学校見学でも見た裏庭に行って見ることにした

屋上は行けないのでそこで暇つぶしをすると決めた

裏庭には大きな桜の木があった

春になるときっと綺麗に咲いているじゃろう

そう思って行ってみると

先客がおった

俺と同じ銀髪で腰まである髪を1つに縛っておる

ズボンを履いているかるから男じゃろうな

桜の木の方を向いている

かなり距離が空いておるから顔は見えん

仁「なんじゃ、先客がおったんか」

俺が話しかけるとソイツはこっちを向いた

ほう、なかなかのイケメンじゃ

仁「お前さんも、新入生か?」

『はい』

無表情じゃった

ポーカーフェイスかの?

『僕は他に用事があるので行きます』

仁「まあ、待ちんしゃい」

歩き出そうとしているソイツを止めて俺が近づく

仁「どこにいくんじゃい?」

『入学式の会場です』

仁「まだ、時間があるぞ」

『それでも行きます』

といい、俺の横を通り過ぎた

俺は、ソイツの後ろ姿を見送った

そして見えなくなると

仁「つれないのぅ」

近づいても何も変化はなかった

ただわかったのは

仁「まるで人形みたいじゃのぅ」

そう、人形のように無表情

いや、感情が欠落しているように見えたんじゃ






白川側

入学式が終わるとそれぞれのクラスに足を運んだ

自分の席は窓側の一番後ろだ

日光がとても暖かい

周りはすべて知らない人だ

中学は外国で出ているために初めて見る人ばかりだ

教室に先生が入ってくると簡単に自己紹介が始まった

先「では、次」

僕の番か

僕が立つと女性がこっちを向いてくる

頬を赤らめて

『白川 氷月です。1年間よろしくお願いします』

といい終わり席に座った

僕は運動場を見る

そこには綺麗な桜が運動場を囲んでいる

絶景が見れる場所に座ったなと思った






入学式と自己紹介と明日からの日程を聞けば今日は終わりらしい

今日から部活をやるところも多く見て行こうと思った

携帯を見ればお昼前

都美子さんに電話を入れることにした
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