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古きパートナー

第19章 面倒


仁王側

あの時の学校の屋上の時の時のように紐なしバンジーをしやがった

柳「あの高さを...」

幸「......」

驚きを隠せん2人は呆然と窓の下を見つめておる

仁「俺は行くナリ」

2人をおいて1階へ走る

手「?、仁王、どうかしたのか?」

仁「人探しじゃ」

手塚が後ろで何か言っとるがお構いなしに森へ入り込む

仁「氷月っ!」

大きな声で呼んでみるも返事を返さん

まさか、と俺の胸が騒ぎ始める

アイツはそこまで馬鹿じゃなか

絶対に、生きておる

?「仁王君!」

仁「!、眩しい...」

後ろから懐中電灯を持った皆が居った

跡「この森の事は熟知している。心配すんじゃねー」

跡部を先頭に森を進んでいく

桃「何があったんスか?」

不「氷月ちゃん探し」

海「え?」

日「氷月さんって、女だったんですか」

忍「は?マジでか」

幸「本当だよ」

少しにぎやかな雰囲気に呑まれそうになるのを必死で押さえ

あの綺麗な水色の髪を探す

今日は満月で地面が見やすい

森の中も少しだけ

じゃが、氷月の夜目は俺達の数倍上に相当する

バッン!

「「!!」」

大きな銃声が聞こえた

仁「あっちじゃ!」

俺は聞こえた方に走って行った






ガサガサと草を掻き分けて走る

そして

仁「!、氷月っ!」

少しだけ開いた場所に3人の姿があった

真「仁王!」

後からぞろぞろと俺の後ろから顔を出す

『はい、何でしょうか?』

「「!!」」

氷月は蒔苗の背中を地面に押し付け

片手で蒔苗の腕を拘束していた

もう片方の手には銃が握られておった

蒔「放して!放してよっ!」

悲痛に叫ぶ蒔苗は俺達がおる事を知ってるのかわからんが

氷月を睨んでずっと口にする

姉の明奈は木に持たれて涙を流していた

体は小刻みに震え、両手を口元に当てていた

『これは人を生かす事も殺す事も出来る道具です。道具に呑まれては武器を扱う資格なんて、暗殺者なら自らを滅ぼしていますよ』

氷月は視線を落として苦痛に歪む蒔苗の顔を見た言った

『銃刀法違反程度で済んでよかったですね。罪は軽い物です』

蒔「なんで...!なんで優しくするの!」

『...君達は幸せ者だよ。気づいて』
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