第16章 明かりが欲しい
仁王側
1階ロビーの迷子相談所へ行けばこのホテルの浴衣を着ておる男女がおった
そこには誠さんの姿があった
上風「連れてきたよ」
父「おう、じゃあ移動だ」
3人増えで管理室の中に入る
中には多くの画面が映し出されいずれも監視カメラの映像じゃった
切「すっげー...」
俺は暇な手を休めずに氷月へ電話をするが一向に繋がる気配がない
どうやらあの男女は夫婦であり小さい女の子が迷子になってしまったと言う事で来たらしい
俺達は一応此処の関係者であるから探すのを手伝えとの事じゃった
そして、氷月が部屋に戻らない事を誠さんに告げれば難しそうな表情をする
父「手掛かりは...」
柳「仁王、氷月のメールが届いたのは何時だ?」
仁「12時45分ナリ」
父「そこから当たってみるか」
女の子の名前は奈々子ちゃんで雪が大好きで旅行に来たと言っておる
同じ階に泊まっており1階のロビーで助けてくれた
お兄ちゃんを探しに行くと言って静かに部屋を出てしまったと言う
なんか引っかかるのう
人物像を聞けばその人物は
真「氷月だな」
仁「氷月じゃな」
柳生「氷月さんですね」
ジャ「氷月だろ」
丸「氷月だろぃ」
柳「氷月だ」
切「氷月先輩ッスね」
幸「氷月だよ」
上風「氷月だね」
と全員一致であった
母「あらあら全員集合しちゃって、どうしたの?」
今までの事を話しながら監視カメラの映像を見る
12時40分まで巻き戻された映像は普通の廊下じゃった
部屋から小さな女の子が出てこれば
「奈々子!」
と母親が大きな声を上げた
45分になり、少し経つと氷月が部屋から出てきた
鍵を閉めてそれをロングコートのポケットの中に入れると
休憩所に足を運んでおった
休憩所に足を運ぶ途中に奈々子ちゃんが氷月に飛びついた
少し話すと氷月が辺りをキョロキョロと見渡して居った
丸「な、あれ!」
ブンちゃんが指をさすと別の映像にはヤバい男達が氷月に近づいて来ておった
幸「あれに気づいたのかもね」
すると奈々子ちゃんは急に走り出し氷月もその後を追った