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古きパートナー

第16章 明かりが欲しい


白川側

起きた時には部屋は静かであり子猫達は変わらず僕の上で眠っていた

隣に座っていた彼の姿もなく、あの台詞は夢なのかと思い

子猫を優しく撫でて行く

彼の代わりに携帯が置いてありそれを開くとディスプレイに新着メールが1件入っていた

それを開けると仁王君からで昼ごはんを食べに行ったとの事

起こすの可愛そうであったから後でシチューでも持ってくと書いてあった

可愛そう、ね

そんな事を思われた事は家族以外にはない

少し身動きを取ると2匹の子猫が押して欠神をすると

コタツの方へと向かっていった

自分の立ち上がり鞄の中から新聞紙と皿を取り出し

その中に先ほど買ってきた牛乳を注ぎ入れると

2匹は仲良く飲み始めた

自分の喉が渇いたので何かを買いに行こうと思い

携帯と財布を持り、コートを来てから部屋から出た






廊下を進むと誰かの背後から気配がしてきた

殺気でも敵意もないため無視をしていると

「みーつけた!」

『え?』

元気な女の声が聞こえた、と思ったら抱きつかれた

顔だ後ろを向けば奈々子と呼ばれた女の子が足にしがみついていた

それを離してしゃがみ女の子の視線を合わせる

『どうしたのですか?』

「おにいちゃんにおれいがしたいって!おかあさんとおとおさんがいってた!」

元気に大げさな表現をして僕に伝えてきた

『自分は何をしてませんよ』

「ううん、おにいちゃんかっこよかった!」

ロビーの事を言っているのだろうか

『そうですね。では、奈々子ちゃんの親に会わせてください』

「なんでなまえをしってるの?」

『お母さんもお父さんも言っていたので』

「そっか!おにいちゃんあたまいい!」

『!』

「おにいちゃん?」

不意に現れた3つ以上の気配

その気配は鋭く、敵意を持っている気配である

視線も注がれている所を感じると廊下の曲がり角などで待機しているのだろう

『此処から離れましょう。危険です』

「?」

立ちあがって周りを見る、見た目は何も問題ない

「おにいちゃん、こっち!」

笑顔で言う奈々子ちゃんは前を走ってく

『待って!奈々子ちゃん!』

叫んで追いかけると奈々子ちゃんの姿が廊下の角へ消えた

「キャーー!!」

悲鳴が聞こえて曲がり角へ行くスピードを速めると

『!』
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