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古きパートナー

第2章 一度目の春


白川側

あれから何日か経った

テニス部の人たちは土日祝日の午後練習を優真とやってくれる

後衛の打ち返しや鋭いコースを突くことはできるが

前衛の攻撃が出来ない

2人の練習では流石に前衛までは教えれない

ましてや僕なんかには絶対に教えられない

僕の打つボールは変化球

真っ直ぐに打ち返すことも出来るが

これ以上教えているとせっかく綺麗なファームをしているのに崩してしまう

それに、もう1つ

僕は世界でもダブルスを組んだことがない

知識があっても経験が全くない

そこでテニス部に教えているのでそこら辺はよかったと安心している

こればかりは感謝しているのだか

今日は学校に登校してから柳君か仁王君に監視されっぱなしだ

僕は何かしたのだろうか?

確かについ先日たまたま(?)廊下で幸村君と柳君から

幸「テニス部のマネージャーになってくれないだろうか?」

『なぜ、僕なんですか?』

幸「君は他の部活にも入ってないし、作業も覚えるのが早いからかな?」

『他にもそういった人がいるはずですが』

柳「精市と対等に話す事の出来る唯一の人物でもある」

え、何その理由

幸「どういうことかな?蓮二?」

柳「これは空耳だ」

なんて雑な空耳だ

幸「そんなことで、マネージャーになってくれないだろうか?」

『僕は家の事もあるので遅く帰るります』

と言って彼らの目の前を通り過ぎた

それがまずかったのかな?

とりあえず、今日から急いで帰ろう






柳側

先日、精市の頼み事をあんなにキッパリと断ったのには驚いた

断られた本人でさえも驚いていたからな

しかし、家の用事だけの理由で俺も精市も引き下がれない

ここは白川の行動パターンを収集して先手を打たなければならない

柳「......ということだ、仁王。協力してくれなか?」

仁「なんで俺なんじゃよ。他にもおるじゃろうに」

柳「今までのトータルで1番会話をしているお前だからこそ協力して欲しいのだ」






仁王側

参謀が何を頼んでくるかと思えば

白川をマネージャーに引き込むためのデータ収集の手伝いとは

じゃが、面白そうだな

確かにデータが集まれば捕まえる事が出来るかもしれんな
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