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古きパートナー

第2章 一度目の春


白川

帰り道を一緒に歩いていた

上風「危なかったな氷月」

『何がですか?』

まあ、わかってはいたが

上風「何って、このまま答えたらお前素性がばれる所だったんだぞ」

『わかっていますよ。それでも質問には素直に答えなければ悪いではないですか』

上風「全く」

ハアとため息をする優真だ

これは、お礼を言わないといけないのだろうか?

『ありがとうございました』

上風「え、あ。うん。どういたしまして」

ん?なんか頬が赤いな

これは、照れているのか?

まあ、優真はすぐ顔に出るからな

『照れているのですか?』

上風「う、うるさい!不意打ちを食らっただけだし!!」

不意打ち?

誰から貰ったんだろうか

上風「自覚のない顔をしやがって」

今度は怒っているようだ

人というのはこんなにも感情がコロコロ変わるのか






幸村側

柳「精市、楽しそうな顔をしているな」

幸「おや?なんでわかったのかな、蓮二」

柳「少し笑っているぞ」

へー、そうなんだ顔に出るくらい楽しかったのか

幸「フフフッ」

切「部長怖いッス」

幸「なんだい?」

切「な、なんでもないッス」

柳生「話した感じはどうでしたか?」

幸「うん、面白いよ。どんなに揺さぶっても微動だにしない」

仁「お前さんの尋問を受けてよく平気じゃったのやつも」

丸「俺は一発で逝くけどな」

切「俺もッス」

ん?みんなにはあまりやった事はないんだけどな?

真「精市、練習はいいのか?」

幸「そうだね。じゃあ再開だ」

「「ラジャー!」」

幸「蓮二、少しいいか?」

柳「構わん精市。俺も話したかった所だ」

データが目の前に落ちているとすぐに拾うのが蓮二なんだよね

俺達はベンチへと腰を下ろす

幸「テニス関連の話題になると、少し考え事をしていたよ」

柳「テニス関連だけか?」

幸「ああ。あとは、全ての回答が他人事のように言っていた」

柳「フム、他人事か。顔は見れたのか?」

幸「いいや全く。でも口元を見ていても何も変わらなかった」

柳「そうか、こちらでも少し調べておく」

幸「ああ、頼んだ」

俺は気になった人物は徹底的に調べたいからね

ここにまたくれば会えるだろうな
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