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古きパートナー

第13章 テニス


真「体調はどうだ?」

『大丈夫です。ご迷惑をお掛けしました』

柳「そうか。氷月はこれは今日の分だ」

『ありがとうございます』

柳生「明日からは大丈夫ですね」

『はい、大丈夫です』

リビングのソファーに深く腰掛けている氷月の周りには

真田、柳、柳生の3人が立っておった

テーブルには

幸「さて仁王。授業の時間だよ」

仁「...俺、まだ死にたくないんじゃが」

幸「え、なんの事かな」

仁「絶対に確信犯じゃ」






幸「フラッシュバックね」

仁「そうじゃのう」

人数分のコーヒーを淹れてテーブルに座る

「「ニャー」」

『こちらです。クロ、シロ』

ソファーには2匹の子猫が氷月の上で遊んでおる

テーブルには俺達が占拠しておる

昨日起きた事を俺の知っている範囲で説明した

柳「どんな内容だったか覚えているか?氷月」

『え、あ、はい。覚えています』

柳「出来れば教えてほしい。無理であれば構わない」

『その程度でしたら』

柳生「無理はなさらないでください」

『わかっています』

意を決したように見えるその姿に

何故か胸が締め付けられ、心が痛む

『外は雨が降っていて、地面の下の空間に閉じ込められていました。特に明かりはなく、鉄の重い扉と、コンクリートの床、壁、天井があり、その空間には水と毛布だけがありました』

真「何処かの施設か」

『どうでしょうか、わかりません』

幸「自分の姿とかわかるかな?服装とか」

『半袖半ズボンだけでした。手にはナイフと拳銃が』

「「!!」」

仁「...その装備は、やばいのう」

『銃の弾丸を確認し、鉄の扉を開けました。廊下らしい所では白熱電球が暗く辺りを照らし、その先を行くと一番明るい扉の前に出ました。その扉の前に立つと、心臓の鼓動がスピードを上げ、その鼓動が煩く息が苦しかったです』

幸「緊張かな?」

『どうでしょうか?そして、扉の向こうには男性の声が聞こえました。僕はそのまま扉を蹴破って中に侵入、した所で毎回夢から覚めます』

「「......」」

「「ニャー」」

『あ、すいません』

子猫を撫でる手をいつの間にか休めておった事により

もっともっととせがむクロは氷月の肩に乗り、猫パンチを披露した

シロは氷月の上で寝ておった
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