第13章 テニス
白川側
真「赤也っ!」
切「すんませんっ!」
最近はこちらの練習に顔を出している切原君
どうやら彼は遅刻魔のようで
今日も真田君に叱られている最中だ
柳生「切原君は毎回あんな感じです」
『そうですか』
テニス部室の中で外から聞こえた断末魔
どうやら鉄拳制裁が下ったようだ
僕はドリンクを作っている最中であった
ボトルに粉と水を入れて...
『......』
柳生「?、どうかしましたか?」
『あ、いえ、なんでもありません』
味とかって気にしてなかった
やっぱり皆さんでも好き嫌いがあるよな
と、言う事で
『仁王君にとって、このドリンクの味は濃いですか?薄いですか?』
柳生「あの、氷月さん。此処には私しかいませんが」
休憩時間が迫っていたので部室に入り
何時ものようにタオルとドリンクを準備する
すると後ろの扉が開かれ振り返ると柳生君が...
否、柳生君に変装した仁王君が立っていた
『仁王君、変装はわかっていますから』
柳生「......」
無言になったと思えば手を頭の桂と眼鏡をはずした
仁「なんでわかったんじゃ?」
『秘密です。まあ、ハッキリ言えば引かれるので口外したくないだけです』
仁「と言う事は、そんな細かい所か」
『そんな感じです』
ドリンクとタオルを持ってテニスコートに出る
昼間だと少しは暖かくなる
昨日の雨で少しだけ頭がやられているけど
幸「大丈夫かい?氷月」
『はい、平気です』
柳「夜中に雨が降ったからな」
ジャ「顔色も悪いぞ」
『危なくなったら休むのでそれまでは見逃してください』
真「しかし...」
『マネージャーですから』
柳生「無理はいけませんよ」
『わかっています』
丸「...気をつけろよぃ」
切「今日はマネ業手伝うッス!」
『大丈夫ですから、切原君もテニスをしてください』
切「...ッス」
出払った分のボトルとタオルも持っていく
タオルは洗濯機の入れすぐに起動させ
ボトルを洗っていく
冬場の水は本当に冷たいな
次の休憩の準備が出来た所で部室を出る
テニスコートには今日はレギュラー陣しかいない
他はテストの準備をしている
そう言えば、来週の月曜日から5日間テストだったような
部活をしている場合ではなかったか