第2章 一度目の春
じゃあ自己紹介でもするか
これからお世話になるしね
幸「みんな、自己紹介でもしようか」
「「ラジャー!」」
幸「俺は幸村精市だ、よろしく」
真「真田弦一郎だ」
柳「柳蓮二だ」
柳生「私は柳生比呂志です」
仁「俺は仁王雅治ぜよ」
ジャ「俺はジャッカル桑原だ」
丸「丸井ブン太だ、しくよろ」
切「切原赤也ッス!試合して下さい!!」
赤也は試合をやってみたくてウズウズしているようだ
俺も少しやってみたいかな
幸「そちらの2人も自己紹介してくれるかな?」
白川側
自己紹介か
上風「俺は上風優真と言います!」
かなり緊張しているな優真は
まあ、それもそのはず
幸村君という人物の笑顔が少し怖いな
『黒空影夜です。以後お見知りおきお』
とりあえず丁寧に言ってみた
思っていることなどはこのように敬語ではないが
いざ話すとなるとどうしても敬語になってしまう
なんとも変な癖である
そしてどうしても直らないのだ
幸「よし、準備体操をして早速練習だ!」
「「ラジャー!」」
元気がかなりいいみたいだ
しかし、このままテニスはしたくないな
少し右腕も痛み出した
休むか
『優真、僕は少し休みます』
上風「ああ、大丈夫か?」
優真は心配している表情をしているようだ
『僕は大丈夫です。心配しないでください』
幸「優真もし良かったら一緒に練習しないか?」
『優真行っても構いませんよ。あなたを1人にして帰ったりはしまんから』
優真は少し頬を赤らめて睨んだ
上風「う、うるせー」
ん?これは照れているのか
上風「えっと、よろしくお願いします。幸村先輩」
幸「うん、じゃあ早速打っていこうか」
上風「はい!」
僕は荷物のあるベンチへ向かった
『フゥ......』
ベンチに腰掛けると隣に幸村君が座った
?なんで?一緒にやらないのかな??
幸「君は一体誰なんだい?」
踏み切ってきたな、また大胆に
『先ほど言った通りです。それと優真の友達でもあります』
幸「ふーん、本当にそれだけかな?」
何を見ているのだろう
僕の顔を少しずつ覗いてくる